GO AHEAD!R1Z
2001TASTE OF FREELANCE


【その9】 本選 だってボクはリベンジャー

2001年5月26日 TASTE OF FREELANCE 当日
リベンジャーのスタートはTOF最後のほうなのである。
他のレースに赤旗中断などが入り、時間が遅れている。
あと2レース後にはリベンジャーがスタートする。
テントで早めにツナギに着替える、いつもはナンの気なしに
手首や足のジッパーをとめるのが、ナゼかやけにインナースーツのしわなどが
気になって何回もしめなおす。

山下A級がウォームアップ場にR1-Zを持って行ってくれている。
おケンコーがタイヤウォーマーと発電機をかかえて
ZERO-2リベンジャー参戦者の集合場所に向かっていった。

それまでに、観戦に来ていたASSY!姉の聞かせてくれた
「バイクと気持ちを一体にすること、上半身に力はいらない、コーナー進入は腰から入るカンジ」
それらを復唱する。
自分に言い聞かせる。

「このままここに座っていたいなぁ」
まだ、逃げ腰。


リベンジャー参戦待機場に向かう、そこにはもう
ウォーマーを巻かれたR1-Z。
スタートの時間がきた、ゲートをくぐりグリッドへ向かう。
オイラは6列目の右から2番目。
リベンジャーは6周である。

選手紹介は恥ずかしい反面、思いっきりバカな振舞いを..。
なんといっても、最下位に近いくせに
キャンギャルの有花さんが傘持って横にいる。
今回の衣装は、たまりませんぜダンナ!
黄色のチューブトップに白のホットパンツだ♪ポロリを期待した諸君も多かろう。
そして、サングラスをかけた強面のYRP社長
最下位に近いのにウォーマーを巻くクルー山下A級、
おケンコー、弟分のマコプリオ
ZERO-2決勝10位の沼チャン、とそのクルーである
りわさん、JINさん、yaggyさん。
デジカメで撮影してくれているタナミ君。
このメンバーが
「ゼッケン18番、女性選手ですね〜。」と名前の紹介と同時に
「うおおおおおー!」といっせいに叫ぶのである、
アナウンサーのオネエちゃんもビックリだ。
オイラも調子のりのりで跳ねる跳ねる、
関西人って奴ぁ....。

ノリと気分は優勝したかのよう...

エンジンスタートの合図。
「がんばれよ!」とみんなピットへと戻って行く。
今まで、みんなに囲まれていたのに一人。
どうしようもない孤独感が襲ってきた
「こっからは自分でやるんやで」と何度もつぶやいた。

一瞬回りの音がなにも聞こえなくなった。
その瞬間、旗が降られた。
スタートだ!
オイラの目の前には新藤パパがいる、レース慣れしているので
とにかく後ろについて1コーナーまでに何台か抜きたい!!

人間の視覚って180度以上あるんすね。
左右のライダーが1コーナーに我先に突っ込まん!と寄ってくるのを捕らえた
その時!!

引いてしまいました.........「ひゅうっ」引く音聞こえましたマジで。
まだまだですオイラ。

1コーナーに人の背中の壁が見える、突っ込む隙を探そうにも
もう気持ちが引いてしまっている。
情けねーなぁ。
抜かれてるよオイラ。

「最下位なのか?どこ走ってんだ?後ろにいるんか?」
おいおいこれはヤベーよ、てんぱってます。
余裕ないない、まったくない!

メインストレートでボードを見るが、タイムも上がってない。
「このまま、無事完走するのがいいかもしれない」そう思いだしたころである。
その時、1コーナー前を走るFZ400が視界に入った。
多分いつもなら、そのままFZの背中を見て走り終わっていたであろう。
それでは、ただ「TOF参戦したんだー」「完走したんだー」「面白かったー」だけで終わってしまう。
練習走行となんら変わりない、たしかに楽しいのであるが。
でも それだけでは自分自身の「この先」がないように考えたのだろうか、
それが自分でも
よく覚えてないのか、解らないのだ。

FZ400のライダー背中を見るのではなく、その前を見た。
「あそこを走るんや!」
それ以外考えなかった、脳内アドレナリン大奮発!
いつものオイラなら射程圏とは思えない距離だったはず、でも確実に追い付いてやる。

もうボードなんて見てやしねー、とにかく前に出る!
何週残ってるかしらねー、とにかく前に出る!

イッテますね。
そのまま最終コーナーをまっすぐイカなくてよかったです。

何週走ったであろうか、最終コーナー出口でFZの真後ろに付けた!
1コーナー突っ込みでしかけるか!?
後にYRP社長はそう考えたと聞かせてくれたが、ここがまだオイラの課題。
突っ込みが甘すぎるのである、しかし
「次にもどってきたら必ず前にいるよ」とYRP社長。

FZのお兄さんはコーナー出口ごとに必ず後ろを気にしているようだ。
なので、ちょっと開けが遅れるようで、コーナー出口での勝負と思った.....ハズ。

オイラの脳は暴れるアドレナリンちゃんドーパミン君たちのおかげで、
抜いた瞬間は覚えていても、どこで抜いたかは教えてくれないのである。
それほどオイラはハイになっていたのだ。

あとは、もうとにかく精一杯、カネシロ状態「も、いっぱい いっぱい」
またボードなんて見てねー、気にしてねー。
ケンジ君なみに「いっけー!オイラのR1-Z−!」
もし、真後ろにFZが張りついていたら....後ろも見ない
とにかくチェッカーフラッグ見るまで、一生懸命走れるだけ走るんや!

最終コーナーを立ちあがった瞬間
「なんでスーツ着たおっちゃんがコース内におるんや?」
黒白の旗ふっとる....チェッカーや!!

コントロールラインを通過し、ピットを見ると
YRPの青いTシャツが見えた、みんなが飛びはねて手を振ってくれている!

瞬間、おもいっきり拳を突き上げた。
その瞬間は世界GPライダーよりもカッコええ自分やったと思っているのだ。


コーナーポストのオフィシャルさんが手を振る、頭下げてお礼が精一杯。
1ヘアにASSY!姉ととし様、YRPきみチャンを見つけた。
おもいっきり手を振った。

山下A級が、おケンコー、みんな出迎えてくれ、みんなが「おつかれ!」と言ってくれる。
あかん、止まらへん!どうしよう!!
涙じゃねーんよ、笑いが止まらなくなっていたのである。

YRPのテントに帰って、ヘルメットをとる。
社長が「よく、やった!」と抱きしめてくれた。


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